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半導体
MC6850 ACIA
6800シリーズの非同期シリアルの石、MC6850 ACIA (Asynchronous Communications Interface Adapter)です。
これは日立製の2MHz品HD63B50Pです。「68」ではなく「63」なのでCMOS版になります。
ライバル?のIntel 8251 USARTが非同期・同期両用だったのに比べるとスペック的に見劣りがしますが、実際には非同期だけで十分な場合が多かったです。それに同期が使いたければ姉妹品でMC6852 SSDA (Synchronous Serial Data Adapter)という同期専用のがあったようですからそれを使えばよいのです。両者を切り替えて使うことなど殆ど無いはずです。
16k SRAM
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今日はSRAM、8ビット幅初期のモノです。
最初は日立のHM6116LP-2です。2k×8bit構成で、小さなマイコンシステムではRAMはこれ一つで済みます。2kバイトもいらないからといって小容量のものを選ぶとたいてい×1や×4bit品なので複数個必要になってしまいます。
初めて作ったマイコンボード(⇒Z-80ボード 1号機)のRAMも確かHM6116LP-3でした。1983年当時で一つ1,000円以上して、単価の最も高い部品だったはずです。
CS8401とCS8411
これらのデバイスはS/PDIFのトランスミッタとレシーバです。
前にMDS-S30の項で光デジタルの部品を買ったと書きましたが、その一つがこれです。他に光コネクタ(発光・受光素子内蔵)も買った記憶がありますので、そのうち出てくるでしょう。
写真上のCS8401-CPがトランスミッタで、下のCS8411-CPがレシーバです。どちらもパラレルのCPUバスを持っていますが、他にCPU無しで使えるCS8402, CS8412というのもあります。
いずれにしてもオーディオデータ自体はシリアルなのでPC等に接続してオーディオデータのやり取りをするためにはシフトレジスタと適当なFIFOを用意する必要があり、検討中に製作意欲が失われてそのまま放置されることになってしまいました。
NEC V20
NECのV20 (μPD70108C-8)です。
V20はNECが8088をCMOS化して機能拡張したプロセッサです。というよりPC-9801シリーズ等にも使用されたV30の8ビットバス版といったほうがわかりやすいかもしれません。EPSON PC-286NOTE FにもV30は使われていました。
これは1997年製のようですが、製造開始が1984年であることを考えると末期のものでしょうか。
さて、何故これが「出土品」ではなく「買い物」テーマなのかというと、実はこれ部屋から発見したのではなく、半月ほど前に注文して今日手にしたばかりのものだからです。利用したのはAliExpressという中国の通販サイトで、V20が10個で1,558円、送料はタダでした。
Intel P28F010 Flash ROM
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Intel製のFlash ROM、P28F010-150です。
デカデカと「FLASH」のロゴが描かれていますね。
普通Intelというと「CPUの会社」でチップセットも作っているといった認識ですが、実は設立当初はメモリ専業でしたし、DRAM, UV-EPROMを最初に商品化したメーカでもあります。
Hitachi HD146818
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今では単体を見ることもなくなりましたが、多くの人がお世話になっているものです。
このHD146818はRTC (Real Time Clock)と呼ばれる類のデバイスで、装置の電源が切れている間もこのデバイスだけは(電池等で)通電して時を刻むのに用いられます。
8251 USART
今回は80系の同期/非同期シリアル通信コントローラ8251 USART (Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)の紹介です。
これはOKI電子デバイスのMSM82C51A-2、8251のC-MOS版です。
この8251、Z80 SIOが高価だったこともありZ80システムに使われることも多かったですね。
有名どころではNECのPC-8001, PC-8801の各シリーズのカセットインターフェイスやシリアルポートに使われています。これはまぁNECがZ80はCPUしか製造していなくて、8251は自社で製造していたという理由でしょうが。
雑誌等に掲載されたZ80システムの製作記事でもZ80 SIOより8251の方が多かったように思います。
Intel Celeron 333/66
Slot 1 時代のIntel Celeronが出てきました。
カードエッジのところにピン番号としてA1, A73, A74, A121とあるのでこちら側が「表側」だと思うのですが確証はありません。
ファンに「Intel」ロゴが付いていることから、ヒートシンクとファン付きの「Intel boxed processor」でしょう。日本語でも名前があった気がしますが、今見ている資料が英語のデータシートなのでそのまま記載しておきます。よく見ると小さな字で「SANYO DENKI」表記もあり、あの山洋電気のファンが使われているとわかります。
Zilog Z8036/8536 CIO
Zilog製のCIO (Counter/Timer and parallel I/O port)です。
これはZ8000などのマルチプレクスバス用のZ8036、Z0803606VSCです。6MHz版のPLCC 44ピンパッケージ入りのものです。